「DX化のために時間と費用をかけたのに使い物にならないシステムが出来上がってしまった……」という嘆きの声は、残念なことに随所で聞かれます。
どうしてこのようなことが起きるのでしょうか？
依頼先の開発業者が悪かった？ システム化の目的が間違っていたのでしょうか。
その原因は、もしかしたら「開発手法」にあるかもしれません。
では、システム開発で後悔しないためには、どう取り組んだらよいのでしょうか。
この記事では、代表的なシステム開発の手法である「ウォーターフォール開発」と「アジャイル開発」の違いを知り、費用も失敗も抑えられる「Claris FileMakerを使ったアジャイル開発」をご提案いたします。
「使える」システムで失敗しないＤＸ化を目指す企業様は、ぜひ、ご一読ください。
【目次】
「ウォーターフォール開発」とは、「滝」を意味するその名のとおり、「要件定義→設計→開発→テスト→リリース」といった決められた工程を上流から下流へと進める開発手法です。
開発の初期段階でシステムの全体像や目標、スケジュールを明確にするので、各工程の進捗、予算、人的リソースを管理しやすく、大規模開発に向いています。
一方、工程を一つずつ完了させて次に進めていく一方通行の開発のため、水が下から上に流れないのと同じように、前の工程に戻ることを想定していません。
計画外の仕様変更に対する柔軟性に欠けるので、前の工程に戻るには大きな計画変更となり時間や費用を要します。そのため、「どんなシステムを作るか」「どのように実現するか」をしっかり固めた上で着手する必要があります。
「アジャイル開発」とは、小規模な開発工程を繰り返す手法です。短期間で開発サイクルを回していき、継続的、段階的にシステムを大きくしていきます。
ウォーターフォール開発では、すべての工程が終わるまでシステムが完成しないのに対し、アジャイル開発は短期間でのリリースを可能とします。
すべての機能を一度に作るのではなく、必要な機能を順にリリースしていくサイクルの繰り返しがアジャイル開発の大きな特徴です。
ウォーターフォール開発に比べて厳密な要件定義が無くとも着手できるので、とりあえず作ってみて、トライアンドエラーで改善していく、スピード感のある開発を可能にします。
一方、要件定義や明確なゴールを定めずに進められることは、システムの全体像が見えづらいというデメリットにもなります。そのため、規模的に把握しやすい小規模システムや、仕様が確定していない、または変更の可能性があるシステムにはアジャイル開発のほうが柔軟に対応することができます。
重要なのは、「どうすれば失敗しないシステムを開発できるか」に尽きるでしょう。
前の章では、システム開発には「ウォーターフォール開発」「アジャイル開発」という2つの開発手法があることを見てきました。
では、失敗しないDX化を目指すなら、どちらを選ぶべきなのでしょうか。
当社では「Claris FileMakerを使ったアジャイル開発」をご提案しています。
多くの失敗は、最初から大きなシステムを目指すことで生まれるといっても過言ではないでしょう。
形の無いシステムを作るわけですから、最初はお客様の要望から始まり、これを社内で議論して言語化し、書類にして、開発会社に伝えます。
システムを作りたいお客様の多くは開発のプロではありませんから、要望や業務フローを全て書類化すること（要件定義）や、開発担当者との議論の応酬は非常に負担となり、全てを伝えきれないこともあります。こういった多くの人が関わるやり取りの中で、当然システムに対するイメージの違いは発生します。
これが、出来上がったシステムが「思っていたのと違う」「使い勝手が悪い」といった失敗に繋がるのです。
「ウォーターフォール開発」の場合、一度開発の流れが発生したら止めたり逆流させたりするのは難しく、費用も時間もかかります。
一方、「アジャイル開発」なら、失敗しても小規模なサイクルの中でやり直しができるので、大きなダメージとならずにすぐに対応することができます。
「ここはこういうイメージだった」「じゃあこうしましょう」といった修正が開発途中で出来ることは、失敗しないシステム開発に重要なことがおわかりいただけるでしょう。
最初は小規模なシステムから始めて、最終目標を完全なシステムとする「アジャイル開発」をお勧めするのは、このリカバリーへの柔軟性がシステムを成功へと導くからです。
Appleの100％子会社であるClarisによって提供されている「Claris FileMaker」は、ローコード開発の先駆けとして1985年にリリースされて以来、40年もの長きにわたり国内外で根強く支持されています。
ローコード開発ツールの強みである機能単位での構築のしやすさから、小規模なシステムから作り始めてどんどんアップデートしていくアジャイル開発を得意とします。
当社は20年以上FileMakerでのシステム開発に携わり、FileMakerのメリットを最大限に活かしたお客様のシステム構築・改善を行っています。
失敗しないシステム開発を目指すなら、ぜひ一度当社にご相談ください。
DX化で業務システムを開発にするにあたり、このような問題に直面されたことはおありでしょうか。
業務をシステム（パッケージ）に合わせるか？
システム（オーダーメイド）を業務に合わせるか？
これらの問題は、システムを導入する際、最重要課題として考えるべきことです！！
オーダーメイドシステムは、パッケージシステムではできないことを実現します。
オーダーメイドシステムに向いているのは・・・
例えば、とある機能が必要になり追加したいが、そのために該当機能を搭載した他のパッケージに乗り換えると、そこでまた機能の過不足が生じる。様々なパッケージ製品の機能をしらみつぶしに比較して、どれが一番自社の業務に使えそうか調べる・・・br>
そういった作業の繰り返しは、大きな負担になりますよね。同じソフトフェアを使い続けながら、必要な機能を必要な時に実装できれば・・・！！
こんな心配や可能性があるなら、FileMakerを用いたオーダーメイド開発がお勧めです！
『システムを業務フローに合わせるか、業務フローをシステムに合わせるか』
これを決めることが一番重要！！
起きるため、「業務フローをシステムに合わせる」必要が生じます。
しかし、FileMakerのオーダーメイド開発であれば、「システムを業務フローに合わせた開発」が可能です。
「要件定義」をがっちり固めるウォーターフォール開発では、システムが出来上がるまで、外から様子がわかりません。そのため、完成後に「使いものにならない！」という大問題が起きることがあります。
しかし、FileMakerを用いたアジャイル開発では、短期間の開発を繰り返していくなかでたびたび機能が追加され、システムがアップグレードされていきます。「開発の進捗の見える化」です。機能を追加するたびにお客様に確認していただくことができるので、追加修正や仕様変更があっても手戻りが最小限です。
小さなシステムから始めて、実際の業務の中で使ってみて、改善が必要であればシステムを業務に合わせて修正をしていく。これを繰り返して「業務フローにシステムを合わせて」いきます。
使う会社の数だけ業務フローがあるのですから、お客様に合ったオーダーメイドシステムを業務に合わせてこそ、本当のデジタル化ではないでしょうか。
当社のFileMakerを用いたアジャイル開発では、一気に機能を追加するのではなく、一歩一歩着実に機能を使いこなしてから次の開発をご発注いただく流れを作ります。
こうして業務にあったシステムを構築し、さらに無駄な機能にお金を使わないリーズナブルな開発をご提供しています。
ウォーターフォール開発は、「どんなシステムを作りたいか」が明確であれば有効な選択肢です。しかし、お客様の中には「要件や仕様がイメージできない」といった理由で、実際に必要な機能がわからないまま進めることに不安を感じる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、FileMakerのアジャイル開発は小規模な開発を繰り返すことで、そのような問題を解決します。小さなシステムから始める「とりあえず作ってみる」「とりあえず使ってみる」が可能となります。
まずは、『システムを業務フローに合わせるか、業務フローをシステムに合わせるか』、それをはっきりさせてみてください。
前者をお望みであれば、FileMakerを用いたアジャイル開発は、無駄な機能の開発を防ぎ、必要な機能を備えたシステムを着実に構築する、オーダーメイド開発に最適な開発手法です。
オーダーメイド開発をご希望の際は、ぜひ、FileMakerを用いたアジャイル開発に実績のある当社にご相談ください。お客様に最適な開発プランをご提案させていただきます！
